はひふへほ

破瓜(はか)
 処女の性器を貫通すること。英語ではDefloration(花をもぎ取る=純潔を奪う)。中国の遊廓では、十五歳で破瓜を行うことを「摘花」と呼んだ。トルコでは破瓜の血は「穢れ」という考えがあるため、処女を抱いて報酬をもらう職業がある。

ハグ(はぐ)
 抱き締めること。背が高く、肩幅の広い男性が、華奢な女性を包み込むように抱き締めることがポイント。香水の匂いをさせてもいいかも。男の包容力が問われるシーン。絶対的な安心感をヒロインに与えよう。

白昼の浴室セックス(はくちゅうのよくしつせっくす)
 アタッカーズの凌辱モノで中盤に差し込まれる映像。多くは立ちバックで、シャワーを浴びながらひたすらセックスをする。あえて会話はさせず、真っ昼間から風呂場でセックスをさせることで、二人の関係がさらに進んだことを暗示している。

バック(ばっく)
 後背位でのセックスのこと。恥ずかしい格好、獣の体位、犬のようなやり方、など様々な言い方がある。ちなみにバックを「犬」にたとえるのは世界共通ではなく、インドでは「牛のようにしようぜ」と言う。

初恋のひと(はつこいのひと)
 女性向け官能小説の最強設定。どんな金持ちも、イケメンも「初恋のひと」には勝てない。豪勢なディナーも、贅沢な旅行も、乙女時代のキュンとする切ない想い、には勝てない。初恋――それは女にとって汚すことのできない最高の思い出。#シチュエーション

薄幸なヒロイン(はっこうなひろいん)
 両親を交通事故で亡くして天涯孤独とか、乙女小説のヒロインには〝薄幸〟な生まれや育ちが多い。ただし、ヒロインは逆境に道を踏み外すこともなく、慎ましく生きてきた。そんなけなげなヒロインが御曹司やCEOに一途に求婚される。最後に報われるのはまじめに生きてきた人間――それこそが乙女の望む王道ストーリー。#シチュエーション

パッケージ詐欺(ぱっけーじさぎ)
 アダルトビデオでパッケージの女優さんの顔と、作中に登場する女優の顔があまりに違いすぎること。もちろん悪い意味で。AVメーカーが時間と手間をかけるのがパッケージ作り。フォトショップなどの画像加工ソフトによるレタッチ技術は芸術の域。

花電車(はなでんしゃ)
 ストリップ劇場などで行われる女性器を使ったパフォーマンス。アソコから卵を出したり、タバコを吹かして見せたりする芸。語源は路面電車の花電車。装飾をするだけで客を乗せない=売春セックスはせず、見せるだけの芸をそう呼ぶようになった。

ハニートラップ(はにーとらっぷ)
 主に女性が、対象の男性を誘惑し、性的関係を利用して秘密情報を聞き出したり、それを弱みとして相手を意のままに操ること。外交官は赴任先で仕掛けられることが多く、それを避けるため、外交官夫婦同士でスワッピングをするらしい。#シチュエーション

張り形(はりがた)
 疑似ペニス。飛鳥時代に遣唐使が持ち帰った青銅の張り型が見つかっている。ドイツでは2万8千年前の石器ペニスも発見されている。壁から生やすように設置し、フェラの訓練に使ったり、床に屹立して設置し、跨って挿入する使い方もある。

ハーレム(ハレム)(はーれむ)
 アラビア語で「神聖な」「近づきがたい」「神聖な」「禁じられた」などを意味する言葉。本来の意味ではその中で働く人々、聖殿、寺院内の聖所全体を指すが、日本では〝愛妾たちがいる場所〟として使われている。現実には、支配者は気に入った一人か二人の女しか抱かず、大多数の妾は孤閨をかこった。#シチュエーション

人質(ひとじち)
 主に異世界ファンタジーモノで、政略結婚によって人質として他国に女性が嫁ぐこと。相手の王子は超絶イケメン。(これは政略結婚……私はただの人質……)愛されているわけではないとヒロインは自分に言い聞かせるが、当然ながらイケメン王子との間に真実の愛が生まれる。政略結婚が真実の愛に向かうのは官能小説の王道ルート。#シチュエーション

媚薬(びやく)
 罠にかかって媚薬を飲まされてしまったヒロイン。あるいは誤って媚薬を飲んでしまう。男に介抱されるが、クスリのせいで発情してしまったヒロインは、助けてくれた目の前の相手に欲情してしまう。#シチュエーション

ビデオレター(びでおれたー)
 拉致・監禁し、レ×プ調教した女性の姿を、ビデオで撮影して夫や婚約者に送り付けること。寝取られモノでよく使われるアイテム。無理やり犯されているのに感じている女性の姿を見て、男は絶望とマゾヒズムを覚える。#シチュエーション

風俗嬢ごっこ(ふうぞくじょうごっこ)
 妻が風俗嬢、もしくは夫がセラピスト(女性用風俗の男性)になりきって、プレイをすること。「気持ちいいですか?」「して欲しいプレイはありますか?」などとプロの風俗嬢になりきることで羞恥心を越える。ここは風俗店で相手はプロと思うことで、たとえばSMがしたいとか、アナルセックスを試したいとか、自分の本当の欲望をさらけ出せる。#シチュエーション

部下の妻(ぶかのつま)
 上司が部下の妻を寝取る。部下が会社で何か「やらかし」、リストラをちらつかせ、その尻ぬぐいとして妻が操を奪われるパターンが多い。夫が妻を「献上」するパターンもある。たいてい夫が出社するのと入れ替わるように自宅に調教にやって来る。#シチュエーション

複数セックス(ふくすうせっくす)
 オージーは乱交パーティ、ギャング・バンは女性ひとりに男性複数の(合意の)輪交のことで、性犯罪の「輪姦」とは区別される。日本で乱交は「暗(くらやみ)祭り」「裸祭り」、集団暴行を昔は「念仏講」などと呼ばれていた。

フェラチオ(ふぇらちお)
 口で男性器を愛撫すること。ピチャクチャという水音、糸を垂らす唾液、ヌラヌラと濡れ光る肉柱……あたりを意識するとエロくなる。おしゃぶり中の手と舌の動きも重要。手であやすように陰嚢(金玉)を撫で、舌は肉柱に這わせるように上下させる。

ファーストレイプ(ふぁーすとれいぷ)
 いちばん最初にレイプのこと。写真や動画を撮られ、弱みを握られて調教される。もっとも女性の抵抗が激しい。何度もレイプをされるうちに、抵抗が弱々しくなったり、女性のマゾ性が暴かれたりする。

双子(ふたご)
 姉妹の場合、どちらも清楚というパターンも多いけれど、双子の場合、優秀な姉、不良の妹など、キャラを変えることが多い。顔が同じことを利用して入れ替わる。というか、それ以外に双子は使い出がない。顔も体も同じというのはエロ的には、ただの同一人物なのでそれほどうま味はない。#シチュエーション

ブルマ(ぶるま)
 女性が運動などを行う際に下半身に着用する衣類の一種。性的好奇心の対象となり、一九八九年に完全廃止。なのに創作物の中では、いまだに体操着+ブルマを着るシーンが描かる。ブルセラショップでは廃盤のブルマがレアモノとして売られていることがある。

プロポーズ(ぷろぽーず)
 パートナーに結婚の意思を伝えること。外国では跪いて指輪を渡すと、周りが「おお、プロポーズだ」と大騒ぎになる。恋愛小説でのプロポーズは複雑な女心で断られることがお約束。それをどうひっくり返すかに男の才覚が問われる。#シチュエーション

変になる(へんになる)
 女性が絶頂すること。「自分が自分でなくなる」などもよく使われる。普段の自分とは違う(淫らな)自分になってしまうけど、それは本当は(清楚な)私じゃないから幻滅しないでね、の略とも言える。女は言い訳の生き物。

包茎(ほうけい)
 ペニスの亀頭が皮を被っていること。真性包茎でなければ問題なし。美容整形外科に煽られて焦って手術を受けるのはよそう。官能小説では年上の女性が優しく皮を剥いてやりながら手コキしてやるシーンが定番。その際の擬音は「しゅっしゅっ」である。

タイトルとURLをコピーしました