私はレイプや強姦モノや寝取られモノが好きです。本質的には寝取り(レイプ&強姦)が好きなんですが、寝取られ(NTR)も大好きです。このふたつって性癖の「表と裏」のような気がしてて。
40年以上、エロコンテンツを見続けてきたんですが、昔は陵辱モノがほとんどでしたね。徐々に寝取られが増えてきて……。たぶん50代以上は寝取りが好きで、それより下の若い世代は寝取られが好きな気がしています。中高年は「寝取られる」という感覚はなじまないんですよね。私はどっちも楽しめるところがあります。
前置きが長くなりました。寝取られ漫画の最高峰は何か? と問われれば、私は本作ましら堂の『FORK IN THE ROAD (改訂版/同人版 同梱セット)』をいつもあげています。英語の意味は「人生の岐路」です。ストーリーはこんな感じ。
OLのフミと見習いカメラマンの涼太は学生時代からの恋人同士。今は東京と大阪で遠距離恋愛の境遇となってしまったが、互いに愛し合い支えあっていた。しかし、彼女の同僚・岡屋は普段は気丈にふるまうフミの不安心を見透かし、隙をついてフミを強引に抱いてしまう。最初は抵抗していたフミだったが、その後の岡屋のフォローと度重なるアプローチ、そして初めて知る嵐のようなセックスに次第に幻惑され、溺れ、堕ちていく…。

つまり、遠距離恋愛の彼女が、(彼女が働く)会社の同僚のデキる男に奪われてしまうという。実際ありそうなシチュエーション。ましら堂の魅力は、揺れ動く女性の心情を丁寧に描けることです。本作もヒロインのフミ視点で物語が進みます。
大部分の読者は寝取られる青年・涼太の気持ちでストーリーを追います。この作品、エロいんだけど、ずしりと重い。アニメ映画の『火垂るの墓』を見た人が「名作だけど二度と見たくない」と言ってたけど、あれに似てるかもしれない。
フミは彼氏の涼太が好きなんだけど、遠距離だし、涼太はまだ見習いのカメラマン(収入も少ない)。一方、会社の同僚・岡屋は仕事もデキるし、自信にあふれている。美味しいレストランも知ってるし、女性を楽しめる会話もできて、すべてがスマート。ああ、書いてて息苦しくなってくる……。

基本、我々男はかわいい彼女をイイ男に「寝取られる」運命にある気がする。それがないのは「一夫多妻制」が禁じられているから。そういう現実を思い知らされる。フミはどんどん岡屋のセックスに溺れていく。イクたびに岡屋は口紅でフミの尻に回数を書き込むんだけど、その口紅は彼氏の涼太がプレゼントしたものなんです(お金のない見習いカメラマンがなけなしの金で贈ったものですよ!)。

岡屋は涼太のカメラを使って、ハメ撮り写真を撮ったりもする。遠距離の涼太が会いに来る前日とかにフミの部屋で抱く。ベッドを愛液だらけに人に帰っていく。岡屋やりたい放題です。ついにアナルも奪われてしまう。女子校育ちで純真だったフミを肛門セックス好きの女に作り替えてしまう。

そして岡屋はフミに迫ります。「俺を選ぶか、彼氏の涼太を選ぶのか」と。まさに「人生の岐路(Fork in the Road)」です。フミがどちらを選ぶのか、それは本作を読んでみてください。最後の5ページは寝取られ漫画の最高峰と呼ぶにふさわしいエンディングです。本作を読まずして寝取ら(NTR)は語れないというほどの名作です。

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