騙しの逸話

レンタルお母さん
 ホストは不幸話を客の女性に信じさせるため、母親から電話をさせる。

「あなたが○○ちゃん? いつも息子がお世話になってます。息子とお付き合いしてもらってるのよね? ありがとうね~。私、ずっと入院してるんだけど、退院したらぜひ息子と実家に遊びに来てくださいね」なんて言うわけです。そう、母親と電話させちゃうんですよ」

 実は電話の相手は血のつながりもないたただのオバチャン。たまに電話で母親を演じてもらって、1回3000円のバイト代を払ってるんですよ。うちの店ではほかに三~四人、このオバチャンに〝実の母親〟になってもらってるかな。

(別冊宝島編集部編「コワ~いホストクラブの話し」宝島SUGOI文庫)

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